世界農業遺産「静岡の茶草場農法」でつくられた東山茶の販売
茶草場農法とは、茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法のこと。この茶草によって、お茶の味や香りが良くなると言われています。

静岡県のお茶づくりでは、秋から冬にかけて、茶園の周辺にある【茶草場】の草を刈って茶園の畝間に敷く作業が行われています。

夏にはただの草むらにしか見えない茶草場ですが、秋になるときれいに草は刈られて、刈られた草が束ねられて干してある風景を見ることができます。


茶草場で刈り取る草の中で代表的なものは「ススキ」。ススキは10~20年ほどの長い時間をかけて土に還るといわれています。「ススキ」が分解されて出来た土は、手にとるとふんわりと崩れてしまうほどのやわらかさ。茶草場のある茶畑では、その土で茶の木の根元を覆って、茶栽培が行われています。

茶畑の広がる、静岡らしい風景。
その茶畑のまわりをよく見てみると、茶園に敷く草を刈り取る「茶草場」が点在しているのが分かります。
(右の写真の黄色い点線で囲まれた箇所が茶草場です)
静岡では当たり前の風景ですが、じつはこのような草刈場は他ではほとんど見られず、静岡県に特徴的に見られる風景です。


静岡の茶草場農法(世界農業遺産認定)掛川茶・東山茶・粟ヶ岳の伝統農法